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逆行の天体の意味について [占星術]

天体の逆行について取り上げたいと思います。
松村潔先生の「完全マスター西洋占星術」のコラムに石塚隆一先生が詳しく
説明されていますので参考にさせて頂きました。

個人のホロスコープを読む時に見落としがちな逆行の天体の意味ですが、
今回ある有名な方のホロスコープを読んでいる時に10個の天体のうち
6個の天体が逆行していることに気が付きました。
太陽と月は逆行しませんから、順行の天体は2個しかないことになります。
誰もが知っている才能豊かな人ですから、逆行の天体が多分大きな意味があるに
違いないと思い改めて考えてみようと思います。

ホロスコープ占星術のチャートには星の運行表にRの表示で逆行の天体が分かるように
なっています。
水星が逆行している日は何らかの遅延や滞り、連絡上のミスなどが起こりやすく
知っている人は「気を付けなければ」と気を引き締めます。

逆行の時の意味としては点検、修理、やり直し、見直し、振り返り、復活、再開、
復縁、遅延、中止、延期などの現象が起こりやすいのです。
物事がストレートに出ずに屈折した形で出てきます。
また無意識の中にある複雑な要素を取り上げようとしたり、組織的な目的に対し
無関心という傾向も出てきます。

個人のホロスコープの天体に対する影響です。
水星の逆行について
水星は思考、学習能力、コミュニケーションなどを表します。
逆行すると未来の事よりも過去に考えた事を再び考える傾向が出てきます。
また比較、分析、思考すること自体の衝動が強くなり、何のために行うのかという
大きな視点を見失いがちになる傾向があります。
利点としては個人独特の考え方を発達させたり、過去に確立した方法を振り返り、
しっかりしたものにするなどです。

金星の逆行について
金星は美意識や価値観、総合協力などを表します。
逆行すると過去の体験での楽しさを振り返ったり、
個人的な満足を追求する傾向が出てきます。
楽しんだり、味わったりすること自体の衝動が強くなり、
何のために行うのかという大きな視点を見失いがち。
利点としては個人独特な感性を発達させたり、過去に感じたものをじっくり振り返り、
美意識を洗練していくなどのテーマに向いているでしょう。

逆行の火星について
火星は焦点を絞って主張したり行動したりする力を表し、逆行すると過去の主張や
行動を振り返ったり、個人的な動機の実現を追求する傾向が出てくるでしょう。
しかし、個人の行動力や情熱を組織的なテーマとしてどう実行していくかという事には
注意が及びにくくなるかもしれません。
利点としては過去に行った行動化のパターンをじっくり振り返り、自分なりの物事の実現の仕方を培っていくなどのテーマに向いているようです。

木星、土星は社会天体に分類され多くの人が持つ一般的な特徴として考えます。

逆行の木星について
木星は可能性を広げ、大きな視野を獲得したり、抽象的な概念を形成したりする働きを
表します。
木星が逆行すると抽象的な概念を過去の体験に基づいて形成していったり、
社会のモラルに迎合せず独特な道徳観念を発達させようとするかもしれません。
そして道徳観念と社会のモラルの間の矛盾を解決していくことが一つのテーマに
なりそうです。

土星の逆行について
土星は社会の中でしっかり責任を果たし、秩序を作って従ったり、実質的に機能させたり
する働きがあります。
土星が逆行するとルール意識や責任感を過去の体験に基づいて形成していったり、
社会的な秩序には迎合せず、独特な秩序意識を発達させようとするかもしれません。
そしてその秩序意識と実際の社会の秩序との矛盾を解決していくことがテーマになりそうです。土星外惑星(天王星、海王星、冥王星)については省略します。

「大統領とパイロツトは全ての天体が順行な人を選ぶべき」という文章を過去に読んだことがあります。

私は逆行の天体が1~3個までは標準、4個はやや多い、5個以上は多いとみています。
逆行の天体を多く持つ人は孤立するかもしれないが周りに迎合しない味わい深い生き方ができる人ではないかと、先に挙げた人について理解を深めることができたように思います。
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