故中村哲さんの生き方をホロスコープで読みました

2019年12月4日、アフガニスタン在住の中村哲さんが車で移動中銃撃され、
亡くなられたことは現地の方や日本人のみならず、中村さんの功績を知る
世界中の人々からその死を惜しまれています。

過去にテレビでの取材を受け「アフガニスタンの人々が暮らす土地を
自然に戻すことが大切」と話されていました。
中村氏は住民のために用水路の建設などに力を尽くし、
住民自身が将来用水路や学校などを建設するための基盤作りを目的として
20年以上も活動されていました。
長い戦闘状態が続いた荒廃した土地を生き返らせることが自身の使命として
活動されてきたのです。

亡くなられた場所、日にち、状況その他から出生時間を割り出し、
ASC・MCを予測しました。
個性を表すASCは蠍座26度サビアンシンボル「キャンプを作っているインディアンたち」
＝新しい環境に飛び込み未来を開く。飾り気のない性格で誰とでも気楽に会話する。
自然のリズムに合わせた生活基盤を理想とする。

人生の目的、目指すべき仕事を表すMCは乙女座の5度
サビアンシンボル「白人の子供たちと遊ぶ黒人の子供」
＝偏見のない平等精神、差別や不平等な事を見過ごせず、
どうにかならないか真剣に考える。解決のため教育や社会運動に参加する事も。

1ハウスの支配星は冥王星です。人生の目指す方向は9ハウスの冥王星となり
異国や異文化への旅によって人生観が変わる体験をします。
また哲学や宗教、高等教育、思想のハウスでもあります。
中村氏はクリスチャンで、日本キリスト教海外医療協力会（JOCS）から派遣されたことがきっかけでした。
九州大学医学部を卒業された医師で、大学の教授でもあります。

12ハウスの支配星、冥王星は9ハウスにあります。
未開の土地あるいは荒廃した土地を開拓するために孤独で不便な場所に赴き
海外での救済活動、ボランティア活動に携わることになります。

乙女座22度の太陽と水星の合は10ハウスにあり、知的で奉仕的な仕事での成功を示しています。サビアンは「王家の紋章」＝社会全体の中で機能するある特別なステイタスと
実力を暗示し、それを身に着けるものはその任務の責任を持たねばならない。
しかし、ステイタスを持ちながらそれを表立って利用したがらないと書かれています。
しかし、責任や重圧を引き受けねばならない。と。重い言葉ですね。

そして、同じ志を持った仲間やグループ、組織のハウスの天秤座の11ハウスには
博愛主義の海王星、情熱やエネルギーの火星、文化の違う人々との交流を表す木星が在室。
中村氏の活躍されている姿を彷彿とさせます。

また労働と健康の6ハウスには牡牛座10度の月が在室。
サビアンシンボルは「赤十字の看護婦」＝社会全体に対する博愛的な奉仕。
医者に多く見られる度数です。

中村氏はその功績により数えきれない賞賛と賞状、勲章を授与されています。
アフガニスタンの人々のために純粋に情熱を傾けた姿は日本人として誇りですし、
その無私の愛に心を打たれます。
ホロスコープからも水瓶座の時代にふさわしい、地球人としての広い心、博愛、
そして奉仕を実践した人であることを読み取ることができました。

衝撃的な事件に遭遇した事に関しては9ハウスの土星と8ハウスの天王星に対する他の天体との座相、そして当日の天体の状況が表しています。

敬愛の心を込めてホロスコープを読ませて頂きました。