将棋界の三人の天才

将棋界の若き天才、藤井聡太さんが注目されています。
つい最近、コマーシャルにも登場しています。
そこで将棋を選んだ天才と言われる方達はいったいどんな才能を持って難しい挑戦をし続けるのかを
探るためにホロスコープを解析したいと思います。

A、加藤一二三さん1940年1月1日生まれ　（太陽は山羊座　月は乙女座）地の宮の強調
B、羽生善治さん　1970年9月27日生まれ　（太陽は天秤座　月は獅子座）地と水の強調
C、藤井聡太さん　2002年7月19日生まれ（太陽は蟹座　月は蠍座）風と水の強調
という三世代の方に登場して頂きました。
年齢的に祖父、父、息子と言えるような年齢差があります。
（解析にあたりウィキペディアを詳細に検討して生まれ時間を推定しました）

将棋と言えば将棋の駒を戦略的に進め、相手方の王将に王手をかけて勝利するゲームです。
頭脳と頭脳がぶつかり合う対戦ですが見た目は静かに進んでいきます。
戦略的頭脳は水星がどんな状態なのかが重要です。

Aさんの水星は土星、火星、木星、海王星、月と多くの天体とかかわっていました。
優れた記憶力、推理力、判断力、学究肌で科学を好み内省的、感性や想像力豊か。

Bさんの水星は火星と合、それがＭＣに合。金星とセクスタイル
鋭い頭脳、回転の速さ、洗練された会話のセンスが人生上の目的や仕事に生かされる。

Ｃさんの水星は太陽、木星とタイトな合、隣接した火星とも合。
探求心旺盛な学究肌。他人の考えにも寛容。大胆な計画を立て目的に向かって全身全霊で打ち込む。

三人の方の共通したポイントは水星が火星が係る合、あるいはスクエアー(90度）という配置でした。
知性とコミュニケーションの水星が勝負を仕掛ける火星と重なり、思考が攻撃的に。
討論や議論、将棋の場合対戦自体を楽しむ傾向が必須条件なのでしょう。

次に自己規制や制限、ルールそしてプレッシャーを示す土星について見ます。

AさんとCさんはアセンダントに合で同じ配置でした。
アセンダントはホロスコープ上の個人的な自己表現の場所です。そこに規制が掛かります。

Bさんの土星は月とスクエアー(90度)、金星とオポジション（180度）
月、金星は個人的な天体です。そこに規制が掛かります。
気ままな気持ちでは困難な目標を達成する事は出来ないという事なのでしょう。
将棋を仕事にする大変さが分かります。

次に、知的で論理的な考えから直観の次元に高める作用を持つという天王星、
自由と革命の星、優れたアイディアとユニークな発想、天才に必要な要素です。
三人の方達の天王星を見ていきます。

Aさんの天王星はMCにトライン(120度)
常識的な社会通念に捕らわれず、自由で独創的なスタンスで仕事や社会に向き合います。
飛躍的な転身を図れます。

Bさんの天王星は10ハウスにあり、太陽と合、隣接して冥王星があります。
極めて個性的、既成の価値観にとらわれず独自の道を切り開きたいと考える人となります。
また太陽と冥王星の合はカリスマ性を意味します。

Cさんの天王星はMCと合、土星とはトライン(120度)です。
生まれつき成熟していて自身の独自性やユニークさを建設的な方法で表現する能力や
科学的な才能があります。AIと競うような能力有りの証明です。

以上三人の方の天王星は紛れもなく天才であることを表していました。素晴らしい！

もう一点、三人の方が共通していることがありました。
月と海王星の合（Aさん、Cさん）とスクエアー(90度)Bさんです。
月は無意識や気質を表します。それに幻想の海王星がかかわると感性が高められるとともに
過敏で孤独を感じやすいとされます。確かに対戦の時間は孤独な闘いのように見えます。

（三人の方の全体像）
加藤一二三さん
どの天体とも拘わらないノーアスペクトの天体が太陽、金星、天王星と三個あります。
知的で五感を通しての価値判断、自然体の生き方。天衣無縫で「ひふみん」の愛称とともに
愛される魅力あふれる天才です。

羽生善治さん
温和で穏やかな風貌の方ですが強い意志で自身の能力を磨き上げ、
厳しい自己管理を徹底し、将棋界のトップになる方です。
バランス感覚と共に優れた改革力をもって将棋界をけん引していくのだろうと思います。
プレッシャーはありますが時代のカリスマ的天才です。

藤井聡太さん
論理的、科学的才能の持ち主。新しい時代のシステムを駆使して労力の簡略化を図り、
自分の限界を見極めて全身全霊で打ち込みます。
若くして老成した風貌ですが、最先端のAIと競う希望の星です。
向上心に溢れ勉強家で背伸びした自分を楽しみます。
専門分野を極める孤高の天才です。

以上将棋界の三人の天才でした。